AvidがAutodeskにSoftimageを売却 [CG/VFX]
3DCGに詳しくない人には、あまりピンとこないと思いますが、AdobeがMacromediaを買収したのに近いぐらいのインパクトではないかと思います。3DCGのソフトには、3大ソフト(LightWaveも含めると4大ソフト)と言われるものがあって、それが、Autodeskの3DS Max、AliasのMaya、そしてAvidのSoftimageでした。AutodeskはすでにMayaを買収していて、そのときもかなりのインパクトがありましたが、今回SoftImageを手に入れて、なんだかコンプリートした感があります。
私が使っているmodoというソフトは、かなり後発のソフトであり、まだまだ発展途上です。ビジネス的な観点からみても、シェアはとても低いと思います。しかし、後発のソフトだけあって、いいとこどりな部分があったり、後の機能追加を柔軟に行っていけるように設計されているようですし、なにより趣味ユーザーを重要な顧客の一つと考えてくれていて、また、高機能な割には手頃な価格設定になっています。
Luxologyの人達は、皆、3DCGというものへの愛情が感じられるところも、私がこのソフトを好きな理由の一つです。大きなところに吸収されること無く、このまま独自に発展していって欲しいと切に願います。
trueSpaceが無料に [CG/VFX]
無料で使えると聞いて、ウェブサイトを見てみたんですが、最近はもう、どんなソフトでもGIとか、SSSとか、当たり前になってますね。つい数年前は、その機能が搭載されていることがセールスポイントの一つになっていたりしたものですが。私はmodoで満足しているし、使ってみようとは思いませんが、3Dに興味があるけど、欲しいソフトは高くて買えないなんて人には良いかもです。使い方によっては、プロの方でも役に立つかも。って元々は有償なので、そんな言い方は失礼でしょうか。
modoは無料にならなくても良いので(でも、できれば個人で使える価格帯であって欲しい)、今のようなユーザーフレンドリーなソフト&サポートなまま、統合ソフトとして成長していって欲しいなーと個人的には思います。
3DS Max 2009 Design デビューセミナー [CG/VFX]
以前、中部電塾でアマナの社長さんがご登壇されたのですが、そのときにプレビジュアライゼーションのお話をされていました。アマナといえば、広告写真の大手。でも、写真は撮影にお金がかかるし、最近では権利関係の問題もあります。そこで3DCGの価値があがっているらしいのです。ここ数年で、CGソフトやハードが飛躍的に進化し、個人でもそこそこのスペックのパソコンとCGソフトがあれば、フォトリアルな絵が簡単に作れるようになりました。CGなら、写真よりもコストや時間を削減できたり、権利問題が解消されたり、モックとして実際の製品が出来る前の検討に使えたりと、何かと都合が良いというわけです。
アマナで、そのようなCGによるビジュアライゼーションをすすめていた中心人物こそが長尾さんでした。ということを、中部電塾の方に聞いて、これは是非お話を聞きにいかねば!ということで行ってきました。いや、とても面白かったです。長尾さんのプレゼンも、その次にご登壇された富田さんという方のプレゼンも素晴らしかったです。5時間ほどのセミナーでしたが、とても良かったです。
3DS Maxについては詳しくなかったのですが、タイトルにもあるとおり、従来のMaxに加えて、建築デザインに特化したバージョンが発売されたそうです。機能的にはほぼ同一ですが、建築の方の使い勝手を考えたものになっているみたいです。マテリアルとかのプリセットも、数百(数千かも)ぐらいの非常に質の良いものが用意されていて、GIもmodo並みの簡単設定。連携ソフトとかを使って、図面を調整するとインタラクティブに3Dに反映されたりとか、簡単設定でフォトリアルな絵ができるというデモを見せてもらいました。確かに、こんな機能があったら、建築の方には便利そう〜という感じでした。
Maxといえば、キャラスタで有名なイメージがあって、ゲーム業界で多く使われているのかと思いきや、それだけでなく、建築業界での業界標準になっているみたいです。さらに知らなかったのが、Motion BuilderのFBXって形式が、3Dの汎用フォーマットとなりつつある?ということ。知らないこと多いわ〜
いつもmodoしか知らなくて、modo最高な感じでしたが、Maxも随分と進化しているんですね。
Autodeskが、今日のセミナーで行った、建築やビジュアライゼーションのデモと同じような内容のサイトを公開しています。興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。 http://www.design-viz.com/
最後に、アンケートに回答して、AutodeskのデモリールDVDとボールペンをいただきました。抽選で何かあたるチャンスもあるみたいです。Maxがあたると嬉しいんですが、そういうのは無いみたいですw
IAMASの公開講座を受講 [CG/VFX]
夕方、帰宅したらDVDが届いてました。映画館でもみたけど、改めてみたかったので購入。ウシシ。予約特典としてオプティマスのミニカーがついてた。
って、ことはおまけで。。。岐阜県には、IAMASというアート系の学校があります。ここの卒業生の人に、最近、公開講義があるってことを聞き、どんなことをやっているのか見たところ、「倉地紀子さん」のお名前が。このお名前を聞いて、すぐにわかった方は、CG Worldを細かなところまで読んでいるんじゃないかと思います。
倉知さんは、CG Worldでいつも最新のCG技術について詳しく記事を書かれていますが、学術的な内容の記事が多く、以前から気になっていたこともあり、お名前を見てすぐにわかりました。その倉知さんの講義を無料で受けられるということで、それを知った日にすぐに有休を申請して、会社を休んで講義を受けることに。その講義の日が今日でした。
流体表現の技術的なお話を、スパイダーマン3のサンドマン、パイレーツオブカリビアン3の滝(船が落ちていくシーン)、サーフズアップの波、300の帆船が荒波にのまれるシーンなど、最新映画の各シーンを交えながら詳しくご説明。フランスのBUFの事例、アンビエントオクルージョンやイメージベースドのお話など、色々とお話が聞けて、とても有意義でした。映像表現としてのCGは、時間の制約もあり、物理法則に従った計算だけではなく、それよりも短い時間でいかに本物っぽい映像となるかが求められ、理論だけではなく、感性が重要であることを総括としておっしゃっていました。
公開講座でしたが、IAMASの学生以外で受講していたのは私だけみたいでした。あまり知られていないのか、興味を持つ人が少ないのかわかりませんが、もったいないな〜と思います。ところで、倉知さんは最近、本をだされたそうです。amazonでも見つけられました。正直、今までは倉知さんの記事に難しいという印象を持っていて、毎回記事を読んでいた訳ではないのですが、実際に図解とかしてもらいながら、ご説明を受けると結構わかりやすかったです。今回、こうしてお話を聞けたのも何かのご縁。買ってみようかな〜
倉知さん、今日は本当に貴重なお話がお聞きできて、とても楽しかったです。ありがとうございました!
HyperShot [CG/VFX]
先日、あるセミナーで、HyperShotという製品のデモを見る機会がありました。
http://www.bunkspeed.com/hypershot/hypershot.html
このHyperShotという製品は、いわゆるリアルタイムレンダラーなんですが、プレゼンテーションという部分にフォーカスしているようです。私が見せてもらったHyperShotHDという製品のデモでは、風景の中に車があって、カメラアングルを変えると、Fprimeとかmodoのリアルタイムレンダラー以上の速度で、画像がレンダリングされていました。HDRI画像を使用するのが前提っぽくて、リアルタイムに差し替えて、その場で反映されてました。そのセミナーは、あまり3DCGのことをご存じない方が多かったので、驚いた方も多かったみたいです。
私が聞いたのは、某広告写真会社の社長さんのスピーチだったのですが、その方は3DCGの可能性にとても期待していらっしゃるご様子でした。広告写真といえば、従来の方法ではモデルさんや製品を実際に撮るわけですが、場合によっては大変お金がかかります。また、未発表の新製品ともなると、機密保持が厳しかったり、発売寸前まで製品の仕様変更が繰り返されたりと、まあ、色々と大変なことが多いようです。
そこで、3DCGの出番というわけです。確かに、最近ではレンダーの速度も品質も向上し、私のような個人であっても、ノートPCとかでHDRIを使って、フォトリアルなCGを作れます。広告写真などは、実物を撮ってもPhotoshopなどでレタッチしまくりなわけで、電車の広告なんか見ていると、レタッチしすぎ?で、肌が蝋人形のような質感になっているものも良く見かけます(本当にそういう肌質の人かもしれませんがw)。だったら、最初からCGでと考えるのは、自然な流れかもしれません。
広告写真の場合は、クライアントと打ち合わせをして、どんな写真にするかを決めていくようなので、リアルタイムレンダラーとかがあると、打ち合わせの場で構図を決めたりとかできるみたいです。また、新規案件のときにもそういうものを見せると説得力があるようです。
でも、3DCGを知っている人達にとっては、こういった技術は目新しいものではないわけです。先日もウェブ系のセミナーで、あるクリエイターさんがAfterEffectsについてレクチャーされていたんですが、ウェブ系の方達はAEとか全然知らない人が多いみたいで、皆さん、すごく関心があるご様子でした。
同じクリエイティブ業界と思いがちでしたが、分野が違うと、結構知られていないことも多いのかなと思いました。
無料のテクスチャサイト [CG/VFX]
GIGAZINEで、こんなサイトが紹介されていました。中々使えそうです。
http://www.textureking.com/
爆発とか煙とかの動画素材というのが、販売されていますが、さすがにああいうのは無料って難しそう。こちらのサイトみたいなのは、高解像度のデジカメとかで素人でも何とか撮れそうだけど、特殊効果みたいなのはお金をかけて作っているみたいなので。でもあるといいな。
MUDBOXリリース [CG/VFX]
http://www.mudbox3d.com/
発売されましたね。でもZBのようにデモがないため、操作感とかが想像もできません。デモが無くてこの値段じゃそう簡単には皆買わないのでは。。。そのうち出るのでしょうかね。>デモ 価格的にはコンシューマーも意識していると思いますが。
MUDBOX [CG/VFX]
Nyantaさんちの日記で知ったMUDBOX。デモを見る限りでは、かなり軽快な様子。modoもままならない状態なので、まだDLしてないけど、落としてみようかな。。。今のところBETAだから自由に使えるみたいだし。
ZBrushの対抗馬であることは間違いですが、使用感とかどうなんでしょうね。>DLしろって 後発なので、当然「ZBrushのここがこうだと良いのに」とか思うところをしっかり抑えているんでしょうか。
安くて使いやすいなら、ZBrushでなく、こちらでいいかな。
LightWaveが。。。 [CG/VFX]
売れてしまいました。>微妙に切ない
最初に購入した6.0の登録はがきを見たら、2000年7月になっていました。そうか、もうそんなに経つのね。うーん。
LWの方はヤフオクに出していたのですが、一回目の出品で入札が入らなかったので、まあ気長に待とうかと思っていたところ、某SNSの伝言をご覧になった方から欲しい人を紹介していただけるとのメッセージをいただきました。予定よりもちょっぴり安い金額でお譲りさせていただくことになりましたが、とても大切にしてくれそうな方だったので満足してます。ただ。。。残しておこうと思ったDigital Fusion(LWユーザ限定で安売りしていたやつ)が、LWのドングルにロックされていて、単体では使えないことがわかりましたorz これがあるからAEはいらないと思ってヤフオクに出していました。で、売れたorz
一応、残しておけばアップグレードして通常版に乗り換えられるようだったのですが、乗換価格が約20万>一生払えないと5秒で判断
持っていてもしょうがないので、LWのおまけとして差し上げることにしました。きっと後になって神様からプレゼントがもらえると強く信じてあきらめました。
日曜日にFprime+G2でチクチクやってたんですが、とてもイイ感じでした。でも、似たようなソフトを2本も維持できるほどお金も時間も無いので私はmodoだけで良いです。一年後には差額を払って通常版に乗り換える予定なので、メタメタ高くなっていたりしませんように。。。LWの資金とっておかないと。でも、PC古いし、その前にZBrushにも興味あったり。。。
貧乏人は小銭を持つと危険です:-(
CG本x2 [CG/VFX]
オーストラリアの親戚にお願いしていたCG本が届きました!!郵便局からの小包をみると。。。うぉ!!箱の片面が切手だらけ!でも、鳥ばっかりできれい。
で、これが頼んでいた本。
一冊はマットペインティングの本。マットペインティングとは映画で使われる絵のことで、映画の中で実際に使われることもあれば、アイデアのスケッチのように使われることもあるようです。CGの雑誌を見ていると良く聞く言葉ですが、和書としてマットペインティングの技術書を見たことがありません。たまたまCG channelというサイトを見たときにこの本のバナーが出ていて、購入を決めました。で、折角、洋書を買うのなら、もう一冊ぐらい何か。。。と思ってモデリング本も購入。
日本の3D本は、初級~中級のものが中心だと思うのですが、これは上級者でも読み応えのある非常に濃い内容になってます。作品のレベル高すぎ。。。写真と見間違えるようなフォトリアルな絵が満載です。
どちらも未だざっとしか見てませんが、マットペインティングのチュートリアルを見て、結構意外でした。先日買った「The Art Of The Lord Of The Rings」にも監督のコメントとして、「マットペインターは、デジタルアーティストである以前に、画家である」と書いてありました。マットペインティングは、画家が絵筆をデジタルツールに変えただけなので、PainterやPhotoshopを使って、白紙の状態から描いていくのかと思っていたのですが、全くそんなことは無く、むしろ「合成」といった感じです。
もちろん、頭の中でイメージを描いて、適切な素材や資料を集めて、それぞれがうまく馴染むように手を加えるためには、画家としての能力が必要なことは疑いようがありません。ただ、全然手の届かない技術ではなく、頑張れば追いつけそうに思えました。
歴史に名を残すようなアーティストでも、写真のようなデッサンを残している人もいれば、そんなに画力のないといわれている人もいます(もちろん、高次元な話だと思いますが)。マットペインティングは映画産業においては多くの人が行っていることなので、世界で数人しかできないような高度な技術ではないのだと実感しました。
どちらの本も、優秀なアーティストの作品が多数掲載されていて、見ているだけでも楽しめます:-)